[コメント] 死刑台のエレベーター(2010/日)
何ともうそ臭い過剰さが心地よい。港町に舞台を設定したのは脚本家のアイディアだろうか。横浜(神戸もそうだが)という街が持つ映画的記号が、完璧なまでに「うそ物語」の成立を担保する。生真面目な阿部が二谷英明なら、吉瀬の苦悩顔は北原三枝だ。
あるいは、ブルースシンガーの探偵(松田優作)が跋扈する『ヨコハマBJブルース』(81)しかり、リアルさを売る『天国と地獄』(63)ですら麻薬患者の巣窟は横浜、伊勢崎町でなければならなかった。
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