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[コメント] 街の灯(1931/米)

この作品からチャップリンは自分で映画の音楽を作曲するようになったそうな。ジョン・カーペンターに爪の垢でも飲ませてやりたいな。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 チャップリンの映画は大体傾向がはっきりしていて、権力嫌いで弱い者に向ける眼が優しい。それを大体上手くミックスして作られているものが多い。これはその中でも佳作と言われるもの。笑いの中にホロリとさせる演出は上手く、観ていて良かった。そう思わせる作品でもある。

 この映画の中で白眉は何と言っても最後、目が見えるようになった娘が差し出す花をおずおずと受け取るチャップリンの演技だろう。ひょっとして自分が恩人であることを覚えていてくれるだろうか。いや、金持ちと偽った浮浪者の自分を見て幻滅するだろうか。分かって欲しい。だけど、知らないままでいて欲しい。そんな葛藤が表情に現れていて、ドキドキする。そして最後の「You」。上手い。上手すぎ。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)junojuna[*] Keita[*] washout[*] にくじゃが

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