[コメント] ドクトル・ジバゴ(1965/米=伊)
時代の申し子(1965年東西冷戦最高潮当時)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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感想は、なんちゅーか、最近の映画では見られないスケールのでかさ。と同時に、あまりにきれいな英語を話す(これは字幕が使われる最近は逆に見られない)ので、最初はとまどった。 全体を見終わった感想としては、これはもう批評とかの対象じゃないな、というか。ああだこうだいってもしょうがない類の人類の遺産っぽいものだなと思いました。
ただ、時代背景を考えると、1965年当時のアメリカというのはキューバ危機の3年後、冷戦の頂点みたいな頃だったと思います。65年のアカデミー賞でこの作品は4部門受賞しているみたいですが、ボルシェビキを個人を殺した感情の無い存在のように扱っていたり(オマー・シャリフが前線からやっとこさ戻ってきたら自分の家にやたらめったら他人が住んでたり、あとストレルニコフのロボットっぽい演出も21世紀の現代に見るとやや過剰)、ロシアの大自然の過酷さを描いたり、旧貴族たちの退廃的な生活を描いてみたりと、これらは「本当だったのかもしれないがそれだけじゃないだろう」という思いがしました。(2001.11.05)
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