[コメント] 紳士は金髪〈ブロンド〉がお好き(1953/米)
多分、これこそが大多数の男が望むマリリン=モンローの姿なんだろう。最後にちょっとだけ意地を見せたけど、きっとこれも手の内…
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ハリウッド映画界にとてつもない活力を与えてくれた希代の美女マリリン=モンロー。しかし、彼女を映画で使うのはとても難しい。物腰がスローで、演技もさほど上手いとは言えない。彼女が登場すると、どうしても物語のテンポが止まってしまう。しかも存在感だけは人一倍あるため、自然と彼女に目が行く。結果、モンローの演技下手がモロに印象に残るというわけ。これはとてつもなく難しい。それ故、彼女の出演作は失敗作が増えてしまう。
ただ、この作品に関してはその辺は割り切っているようで、同じくセクシー女優として大成しているラッセルとそろい踏みさせ、セクシーさを強調することによって、上手い具合にモンローを撮っている。すこし頭が軽く、金に目がないと言う、まさにモンローそのもののイメージを具現化したようなローレライ役は成功したのではないかな?
最初の内、金のことばかり考えて、打算的な側面を強調しつつ、最後に「聡明なのは重要よ。だけど、男はそれを好きじゃないから」(うろ覚え)と言う台詞はまさしくモンロー自身の台詞ではなかったのか?恋の遍歴を繰り返し、浮き名を流しつつも、常にそのイメージに振り回される彼女自身、それを嫌っていたような節があるし。
どっちかというとモンローよりラッセルの方が中心っぽい映画だったが、おいしい所は全部モンローが持って行ってしまった。ラッセルにとっては屈辱的だったかも。
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