[コメント] アルゴ(2012/米)
政治的配慮をしたかのようなラストの1シーン。(もろネタバレですので未見の人は読まない方が賢明です)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
当然ながら我々観客は、この作戦が成功することを(事実として)知っている、or映画なので失敗する訳がないと思っている。それにもかかわらず、‘空港で逃げ切れるか’とハラハラドキドキしながら観るし、そして革命防衛隊のパトカーを滑走路で振り切って飛行機が離陸した時、更にはイランの領空を出た時、画中の主人公たちと一緒になって「やった!」と叫ぶのだ。
実は私はここで、喜んでいる人たちをカメラが引いて遠景にしてオワリ、だと思った。或いは‘その後の彼らたち’を字幕で少し入れるかもしれないが。
が、実際はそうにはならず、‘その後の彼らたち’をしっかり撮り、その中には主人公が別居している奥さんの家まで行って抱き合うシーンもあった。
それまでの昂揚で一気に観てしまったが、後で振り返ってみると、この奥さん家のシーンだけがいやにプライベートで浮いている感じがした。
ところで、こういう映画は、ややもすると政治的プロパガンダに利用される、or非難の対象になる可能性もあるが、そういうことの無いように、作者としては政治とかけ離れたこと=家族の絆の大切さという事も入れたかったのではないか。
つまり‘政治には関係のないことを示す’という‘政治的配慮’の為に、あのシーンをワザと入れたのではないかと思うのだが。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。