[コメント] 中学生円山(2013/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
本人が意図しているかどうか知らないが、「大人になりきれない大人」を描かせたら随一の宮藤官九郎。彼の監督3作目で、今までで一番映画としてまとまっているように思うし、最近ますます磨きのかかった「先の読めなさ」も面白い。 ただ、変に意味を持った展開などいらなかったと私は思う。無茶でバカバカしい話の先に、ボンヤリと見えてくるもので充分だったんじゃないだろうか。
この話は「居場所の物語」だと思う。 団地という閉ざされた空間の中で、円山少年は妄想に居場所を見つけ、母は韓流ドラマに逃げ、妹は好きな人がいないことでクラスの中で所在なく、父親の居場所は書斎(?)である。近所の主婦たちは噂話で自分の所在を確かめ、電器店の韓国人は母国で居場所を失い、ボケ老人は団地を徘徊する。
ここに(正確には円山家に)典型的な「鶴の恩返し」が投入される。
円山少年には草なぎ剛が、プーこと坂井真紀演じる母親には『息もできない』ヤン・イクチュンが、妹には純音楽家・遠藤賢司演じる老人が、爪痕を残す“鶴”として投入される(生活の大半が団地外であるサラリーマンの父親には投入されない)。 そしてそれぞれの“鶴”には(ネタバレだけど)死ぬ者、去る者、留まる者という結末が与えられる。
この映画は、こうした枠組みの中で、妄想が現実を超えるファンタジーなんだと思う。
余談
「一人で歩くと徘徊だけど、二人で歩けばデートだよね」←これ名台詞。これ言いたい(<どこで?)
(13.05.26 ユナイテッド・シネマとしまえんにて鑑賞)
(評価:)
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