[コメント] 私の男(2013/日)
これはクソしょうもない
被災地の場面は相当よくできていたのだが、少女が二階堂ふみになっちまうともういけない。この人は野心が顔に出ているのでまったく好きではないのだが、男はみんな食べちゃうゾ、むしゃむしゃ! みたいなあからさまな芝居で見てられない。あのー、オレは全然好きじゃないんだけど、一応50年近く前にイマヘーと左幸子の『にっぽん昆虫記』とかあったわけでしょう。あれなんか「こんなヤな映画、観なきゃよかった」と思わせる負の力があったが、この映画は全然そこまで行ってないんだよな。やっぱり本当にイヤな映画にするには、監督と女優がグチャグチャ寝なきゃダメなのかね。
交尾場面に降るベルリンの赤い雨には笑った。真面目に観る気をなくすよな。その後もいただけない。老いたりとはいえ藤竜也があんな小娘に殺されるかよ。阿部定抱いてんだぞ。キャスター吸ってんだぞ。
ベル赤の場面が命とりなのは、女優がおヌード見せる根性がないってこともあるが、何より近親相姦をタブーとする世間の側に映画が立っていることをゲロっちまってるのがクソしょうもないのである。まあこわい。血だらけよ。汚いわね。やだわ。お前はワイドショー見てる主婦か。原作読んでないので知らないけど、およそ文学から最も遠い斯様な表現を原作者は怒らなかったのだろうか。流氷の上で藤竜也と2時間禅問答してる方がよかったんじゃないかと思う。
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