予告編を観ていたときには、まあ家族愛が邪魔くさいだけのつまんないSF映画だろうなと思っていたのですが、公開直前になって聞こえてきた「相対性理論と量子論をばりばり盛り込んだ実はハードSF映画！」と言う評判を耳にして、観に行くことにしました。

結果、予告編が正しかったですよ。

量子論はセリフにちょこっと盛り込まれているだけで、基本は手垢のついた「相対性理論に基づく時間の流れの差」ネタで、さして驚くようなものでもありません。グレッグ・イーガンばりの、量子論が炸裂してわけがわからないよ、みたいなのは期待してはいけませんね。ハリウッド映画にそれを求める方が悪いとも言えますけど。

まあ、それでも『ゼロ・グラビティ』に続いて宇宙を無音で表現していたり、ブラックホールとかワームホールの映像が素晴らしかったりするので、宇宙遊覧映画として観に行くのが吉。というわけで観るならIMAX熱烈推奨です。

あと、何かの伏線かと思うくらい10歳時代の娘（マッケンジー・フォイ）の顔がアン・ハサウェイに似ているのは、いかがなものか。