劇場で観てる時は「こんなスカスカなストーリーよく映画化したな！」とブツブツ言いながら観てたんですが、大島優子と謎のおっさんの関係性がじわじわ面白くなり、後半のラブホのシーンではニヤニヤ観ていました。それにしても母親を捜すきっかけが、昔家族で旅行したことのある「箱根」で探す。という展開はアホかと思ってしまう。大島優子も記憶を思い出しながら色んな場所に行くのだが、当たり前だが手がかりすら見つからない。途中からは二人とも母親のことなど忘れていて、大島優子もおっさんも真剣に母親を探す気はさらさら無さそう。二人がそんなスタンスなので、僕も母親のくだりは途中からどうでもよくなりました。

ラブホのシーンは面白かった。手癖の悪いおっさんと大島優子がラブホに居るというだけでドキドキしますね。おっさん役の大倉孝二がエロそうな顔しててさ、しかも監督はどエロなSEXシーンを撮ったことのあるので、もしかして、いや、期待はしてなかった。期待はしてなかったですが！過激なシーンは当然ありませんでした〜。くぅ〜・・・それでも多少の濡れ場？やドキドキ感はありましたよ。途中二人が静まりかえったシーンで、隣の部屋から男女のあえぎ声が聞こえてきて、男性のあえぎ声が猛獣みたいな声なんですよ。二人とも笑いをこらえてて、たまらず大倉孝二が「動物園かここは！」と言ったシーンは大笑いしました。次の日二人は東京で別れ、大島優子は仕事復帰して、電車内で母親らしき人と出会う所で終わるんですが、どうでもいいエンディングだなと思いました。電車目的で行く人は行かないほうがいいですよ。車で移動するシーンの方が多い気がする。正直僕はこの作品つまんなかったです。ただ、初主演となる大島優子は頑張ってたと思います。口は悪いがとても可愛かったですよ。僕もそうですが、大島優子目当てで観るなら面白いと思います。あと個人的な事ですが、僕は劇中たまに観る「あくび」のシーンが凄い好きで、役者の演技力を見る上でポイントにしたりするんですが、大島優子が実に素晴らしいアクビをしてくれ感動しました。「アイズ・ワイド・シャット」のニコール・キッドマンのような猛獣のようなあくびで、大倉孝二に「スゲエ不細工だな！」と突っ込まれてました。ホント不細工な顔だったので大笑いしてしまった。