[コメント] バクマン。(2014/日)
最初はカットを割り過ぎかとも思ったが、スピーディな展開に合っている。神木隆之介の眼鏡への絵の映り込みや部屋の壁へのプロジェクションマッピングの活用等、凝ったコンピュータ処理が見どころだが、何と云っても佐藤健+神木コンビと染谷将太がペンで闘うイメージシーンはちょっと凄い造型だ。
脇役陣含めて役者はそろってみんないい。中でも佐藤の回想で出てくる宮藤官九郎とヒロイン亜豆(あずき)役の小松菜奈が良い出来だ。彼女の望遠カット、その背景のボケ具合にグッと来る。
本作でも、屋内シーンで、いきなり窓外に置いたカメラから撮ったカットが印象的に使われる。一つは仕事場に、桐谷健太、新井浩文、皆川猿時、山田孝之が集まって宴会をするシーン(「北斗の拳」の真似をする)。もう一つは、病室の佐藤健。こういう手間のかかったカットが効果を発揮すると嬉しくなる。
あと、ペンの音(ペン先が用紙を擦る音)の効果音にもかなり敏感な映画で、音響も丁寧に作られている。丁寧ということでは、エンドクレジットのアナログ(?)的な凝りようにも感動する。
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