[コメント] スポットライト 世紀のスクープ(2015/米)
メディア関係者あこがれの「調査報道」自慢だが、過剰なサスペンスやヒロイズムを排除した筋立てが奏功して嫌味がない。結果、メディアは普段の怠慢を棚に上げて自尊心を保ち、我々は「良心と正義」という無いものねだりの正論に期待を抱いてしまうガス抜き佳作。
スポーツ紙や週刊誌を情報源として恥じないテレビメディアや、当局筋の公式発表や御用学者の紋切りコメントで紙面を繕う大新聞が、鬼の首を捕ったようにこれぞジャーナリズムの本分と、羞恥も根拠もなく「誇りとカラ元気」を取り戻すための教科書映画。
これを機会に情報享受者である我々も、たれ流されるジャンク情報や受け売り世論をひたすら消費するだけの、無責任を猛省しなければならないのです。
きっと、そんなめんどくさいこと、お互いに、すぐに忘れるけど・・・・。
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