[コメント] あやしい彼女(2016/日)
パワフルかつ嫌味のない多部未華子の弾けぶりと存在感は、ハリウッドの良質なクラッシック・ミュージカルのヒロインを連想させる、倍賞美津子から多部を経て小林聡美へと、時空を超えて通貫される普遍の情愛は、誰もが納得する無垢さに満ちている。
平日の夕方の映画館で観た。客はまばらだった。客層が不思議だった。館内の中央には、大学生風のカップルがひと組と、パート仲間風の中年のおばちゃん二人組。右後方の隅っこには、学校帰りと思われるセーラー服姿の女子高生がぽつりと一人。左後方の隅っこには、会社返りと思われるスーツ姿の中年男が闇に身を潜めている。私もこの男性と同じカテゴリー。
まさに老若男女。作品企画のターゲットのバランスの良さか、多部未華子の俳優としてのキャパシティの可能性か。
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