[コメント] 淵に立つ(2016/日=仏)
例え歪であろうと「調和」は調和だが、歪さの種が調和を浸食する前半のスリル。調和喪失後の負の「均衡」が、多層化された「罪」によって再び蝕まれる後半の残酷。起承転結ではなく、状況を捉え物語を紡ぐ深田晃司ならではのサスペンスは容赦なく魂をえぐる。
終盤の映画的な饒舌が、余計な辻褄合わせに見えてしまい解釈の幅を狭めてしまうのが惜しい。
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