[コメント] メッセージ(2016/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
と言いつつも、HANNAH(ハンナ)が可愛いから★+1つ加えたことは正直に書いておこう。
本題。
彼らの言語を理解したら時間に関する概念も変わる。
従来のエイリアンとの接触とは全く違うアプローチ・革新的だと思った。少なくとも従来のエイリアンがもたらしたものはパニックか共通認識かその存在止まりで、「時間の概念をも変えてしまう彼らの言語」という有益な前例はなかったように思う。
中国のシャン上将の電話番号を知る手段でタイムパラドックスが生じているものの、本作の真のメッセージ「人はわかりあえる」「未来がわかれば、未来を変える努力ができる、その結果未来も変えられるかもしれない」を考えると★5つは譲れない。
ただ、時間に関する概念も変わるのがルイーズだけではなく、その辞典を読んだ人類全体に及ばないと、本作はルイーズの個人的な物語に帰結してしまう。
辞典の発行のカットを入れたのは必然だろう。
一方、3000年も前に注意喚起しないといけない必然性はなく、ヘプタポッドが「今」やってきた理由はわからないまま。
現アメリカにおける「中国の存在の大きさ」も垣間見れた。
自国だけに出現しているわけではない殻を攻撃すると決めた中国に追随するしかないアメリカ。
(本来ならアメリカが一番最初にミサイルぶっ放しそうなのに笑)、中国や他国に追随して、という描写が現在のアメリカと中国の立ち位置なのかぁ、日本、蚊帳の外だなぁ、的な?笑
殻を攻撃すると決めた国は少なくとも他国を説得するべきだろう。
情報の共有まで放棄してわが国だけのことと考える首脳陣はアホか、と。
12体の殻が降り立った地点は優秀な言語学者がいる場所、と考えてよろしいか?
だとしたら日本に関して言えば東京ではなく北海道だったことは些少ではあるが謎。
加えて、あの言語は音声とは別、と言うからには書いてコミュニケーションを取らなくてはいけないものと認識すると、正直「書きにくい」。
以上。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。