[コメント] ギルバート・グレイプ(1993/米)
風船がふくらんで、ふくらんで、ふくらんで…
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ギルバートが風船をふくらませている時の顔。 何かにとらわれながら、真剣に、自分の出来る事をした。 風船に息を吹き込みながら、自分の風船がふくらんで行くのを、 ちゃんと知っていたのだろうか。
風船をふくらませ、またふくらませ、割れるまでふくらませた。 風船が割れると、中にたまっていた空気は一気に解放され、 外の空気と交わる。 外の空気は広い部屋の中を自由に生きていた。
これは、空気の話。 愛すべき、空気の、話。
母は食べ続けた。 そのおなかはふくらみ続け、ふくらんでふくらんで、ついに、はじける。 けれど変化はあった。はじけるその直前、 母は、自分の空気を吐き出そうと試みたのだ。
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