[コメント] ハンター(1980/米)
「マックィーンの遺作」という看板を背負わざるを得なくなった運命は不運としか言いようがない。
70〜80年代に量産された派手なアクションが見せ場の娯楽映画の1本。車や電車を利用してのアクションは『フレンチ・コネクション』の影響をも感じさせて楽しいし、マックィーンが演じたパパの造形も憎めないところがあって(何度となく出てくる)運転中に車をぶつけてしまうシーンも相手役の反応がそのつど違って面白い。
とはいうものの、いくら派手に見せかけてもバズ・キューリックの演出には厳しさが不足していてキレがなく、せっかくの命がけのスタントにも心臓に鼓動が響くことはなかった。お産のエピソードにしたって、どことなく添え物的だ。
そういう意味でこの作品が「マックィーンの遺作」という看板を背負わざるを得なくなった運命は不運としか言いようがないように思う。
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