[コメント] 夜明け(2018/日) - 更新順 (1/1) -
己の未練に汲々とするばかりの男(小林薫)の自己陶酔に、あたかも作者の死者に対する「思い」の薄っぺらさがだぶり透けるようだ。人物たちの感情の動きが不明で言動に説得力がないので、物語を語るために「人の死」に都合よく甘えているように見えてしまうのだ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] | |
男は何故に行き倒れ青年にそこまで執着するのかと青年は何故ひととき迎合する素振りを見せたかが全く描き切れてないのでホラーめいた予断を持ってしまう。脚本が舌足らずなのだが演出的に都市近郊の行き場ない閉塞を描いてリアルな場を構築する力量は感じた。 (けにろん) | [投票(1)] | |
過去に苛まれる自棄的な青年に対し、一切過去を問わず自らの身ひとつをもって彼を包み込もうとする工場長の「包容力」はいかにも頼もしい。だがそれが、酷い馴れ合いの延長線上にあるものならどうか。青年は朴訥な若者の役を演じながら、工場長の内心を透視し続ける。 [review] (水那岐) | [投票(1)] |