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[コメント] ともしび(2017/仏=伊=ベルギー)

ランプリング四文字劇場・第3幕「ともしび」
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「まぼろし」「さざなみ」に次ぐ?ランプリング主演の「ひらがな4文字」映画。前2作はそれなりに面白く、邦題も主人公の心情をよく表していたと思う。

そして第3幕(別に続編ではありません)、夏木マリのドスの効いた予告編がとても印象的だった。が、ものすごく疲れた。とにかくセリフが少ない、ほとんどない。説明的な描写もほとんどない。そのなかでランプリング演じるアンナの「日常」を淡々と目で追うことになる。

実は夜勤明けだったので、夫が出頭するシーンを見逃してしまうという失態のおかげで、いったい「何の罪」だったのかが全く判らない。そしてアンナの罪とは?という予告編からの問いを探すのだが、私には全く見えなかった。会話らしい会話があった息子の家に行くシーン。アンナは取りつく島もなく追い返されてしまう。

冒頭から奇声を発するアンナ。(何かのセラピーかと思った)。この映画を見てなにか「ともしび」を灯すような印象のシーンが私には最後まで見つけられなかった。これは私の負け?

そういえば、やたらと「鏡」が映し出されていた。その「姿」をありのまま映す鏡。なにかの暗示だったんだろうか?

(評価:★3)

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