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[コメント] スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け(2019/米)

EP2で「ジェダイは怒ってはならない。憎むことも。愛さえも。」と知ったが、EP9の鑑賞後、「観客は怒ってはならない。憎むことも。愛さえも。」と言い聞かせている自分に気づく。
のぶれば

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







私的には、フォースと共にあったスターウォーズは、EP4.5.6とEP1まで。EP2.3とEP7.8.9はフォースが暴走して暗黒面に突入した感じ。撮影技術の進歩にまかせた映像にフォースの大きく理念は歪められたと思う。

EP2のキャッチコピーでは、こう語られていた。 「ジェダイは怒ってはならない。憎むことも。愛さえも。」 "A Jedi shall not know anger. Nor hatred. Nor love." それなのに、EP2以降、怒りと愛憎にまみれたフォースのオンパレードといったイメージ。

結論から言えば、スカイウォーカーに夜明けは訪れたかも知れないが、ジェダイの掟もフォースの理念も暗闇に埋もれたまま、シリーズが終わった感が強い。一時、「理力」とも表現されたフォースは、結局のところ「武力」「攻撃力」にまかせて決着させているように見えてしまうのだ。「怒り」も「憎しみ」も「愛」さえも超越したフォースは、どこにあるのだろう?

フォースの映像が凄くなる程に、フォースの哲学が消えて行ったのが、どうにも残念。それ故にシリーズが終わって「観客は怒ってはならない。憎むことも。愛さえも。」と、自分に言い聞かせることで精一杯になるので候。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)カルヤ[*] ゑぎ[*]

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