[コメント] 怒りのキューバ(1964/露=キューバ) - 更新順 (1/1) -
撮影者のセルゲイ・ウルセフスキーは、『女狙撃兵マリュートカ』ではごくオーソドックスな見事な撮影を見せていたことを考えると、やはりミハイル・カラトーゾフのディレクションなのだろう。凄い映像もあるが、このディレクションは、私には合わない。 [review] (ゑぎ) | [投票] | |
顔アップと地平に棚引く黒煙で箆棒な迫力のソ連映画、のこれは完成形に違いなく、放水と黒煙と日光が交錯する階段の突撃の件はもうモノクロ映画の極点の興奮がある。『ポチョムキン』『母』と比肩するアジ映画の代表作だろう。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] | |
社会主義革命のプロパガンダ映画なのだが、映像演出の格調の高さが作品の品格となってイデオロギー臭が消えている。主義や主張におもねらない表現者の意志が、自由を求める普遍的な“人間の感情”と同期するように映像へと昇華され市民主義の良心の域に達している。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |