[コメント] のぼる小寺さん(2020/日)
わかんないけど、なんか泣けるじゃん。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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真剣に何かをやるなんてちょっと恥ずかしいなんて言いながら、ほんとはみんな、心底熱くなれる何かを探している。でもみんな不器用で、何をどうやっていいのかわからない。それを小寺さんは「目の前にある壁を登るだけ」と言い切り、その言葉どおり、ただ目の前にある壁を登り続ける。
そんな彼女の姿は、傍目から見ると青春そのものだ。熱い。けれど、その熱の度合いが過ぎないよう、彼女が天然キャラ的に描かれているのがよい。また彼女を演じる工藤遥の、可愛いんだけれど可愛過ぎない可愛さもほんとによいし、登ることにかけては天才的なのに球技は全然なんてアンバランスさにも嬉しくなってしまう。そのあたりの「小寺さん」というキャラクターの作り込みが本当に素晴らしい。
うまく言えないけれど、そんな「小寺さん」だから「わかんないけど、なんか泣ける」し、ラストの背中での触れ合いのいじらしさにも素直に感動してしまうのだ。
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