[コメント] 人生の乞食(1928/米)
少し説教臭い部分もあるが、私が観たウェルマンでは『廃墟の群盗』に次ぐ傑作。
オープニングから出会いにかけての精妙なカッティングにまず惹き付けられるが、そこから各逃亡シーンにおける情感の盛り上げも巧みであり、なおかつその後に『北国の帝王』や『大列車追跡』(或いは『マルクス二丁拳銃』『大列車作戦』等)を思わせるダイナミックな縦構図を駆使した列車活劇が待ち受けているのだからたまらない。
展開は「キッド」や「パーフェクト・ワールド」、ルイーズ・ブルックスの髪型は遠く「パルプ・フィクション」のユマ・サーマンに繋がり、あらゆる映画的記憶を刺激してくる。
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