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[コメント] バクラウ 地図から消された村(2019/ブラジル=仏)

設定は「西部劇」なのだがヒーローはいない。個人の「感情」描写は必要最小限に刈り込まれ、物語は唐突な「行為」の表出の連鎖を推進力に進む。現代に蔓延する理不尽な状況のもとで有効なのは行為の「意味」ではなく「行為」そのものだと映画自体が語りかけてくる。
ぽんしゅう

連帯の目的は「成敗」することではなく均衡の「回復」なのだからと。

今や民衆の敵は巨大化し複雑化し、その得体は底辺にいる者からは見えなくなっている。敵のくせに愛想笑いを浮かべながら、雪だるま式にふくらみ鈍化した奴らの「傲慢」は、最早民衆にとって理不尽過ぎて、まともな意思の疎通すらままならない。話しの通じな奴と一対一で対峙などできるはずはないだろう。

だから、21世紀の“西部劇”にはジョン・ウェインクリント・イーストウッドは、もう存在し得ないのだ。そんなことを考えた。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)DSCH[*] けにろん[*]

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