[コメント] 水を抱く女(2020/独=仏)
深緑色をベースにした画調とバッハの協奏曲の旋律が60〜70年代の良質の欧州映画の趣を醸し出して心地よい。大人の恋愛物語に神話幻想がほどよく溶け込み、派手さはないが堅実な語り口が純愛劇のリアルを担保する。矛盾を承知で言えば地に足の着いたファンタジー。
終始、不安げな精霊の化身ウンディーネ(パウラ・ベーア)のピュアないちずさが儚く、納得のベルリン映画祭 最優秀女優賞。
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