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[コメント] PLAN 75(2022/日=仏=フィリピン=カタール)

ドラマチックな物語はない。その分、もしPLAN75の様な制度が導入されても、ちょっとした反感や軋轢、矛盾はあっても、大方はそれを当然のように受け入れるんでしょ、と言われているように思えて、心底、怖い。
シーチキン

尊厳死を看取る施設は民間に委託とか、そこの職員はフィリピンからの出稼ぎ女性だとか、遺体の最終処理を受注する会社は元々は産業廃棄物処理会社だとか、細かい設定が一々、生々しい。

ありそうだとかいうよりも、そうか、そうなるんだという感じで受け入れてしまう、今の私たちの社会を描いた映画ではないだろうか。

そんな社会に生きているんだと思うと、本当にぞっとする。真のホラー映画ではないだろうか。

あとね、さすがに倍賞千恵子はこれができるのはこの人しかいない、という渾身の演技をしていると思う。そしてそうだからこそ、もし、万が一、この映画の世界に寅さんがいたならば、怒り狂い大暴れをしていたと思うよ。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ペンクロフ[*]

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