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[コメント] 愛情物語(1955/米)

全体に派手さは無いのだが、当時のハリウッドの底力みたいなものを感じさせる良く出来た映画だ。まず冒頭NYの街角に立つタイロン・パワーが映り「スターリング タイロン・パワー アズ エディ・デューチン」と来る、このタイトルバックからワクワクさせてくれる。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ピアノ演奏シーンはどのシーンもいいのだが、ラスト近くのコンサートで「ブラジル」を演奏するシーンの運指が凄い。ただし、戦後処理の場面で日本?(ミンダナオ?)の子供とデュエットするシーンが白眉か。

 キム・ノヴァクは思いの外早く退場してしまうのだが、結婚式の後のホテルで風を怖がるシーンがいい。このシーンがラストまで映画全体の伏線となる。戦後、息子の友達として登場するビクトリア・ショウもノヴァクと拮抗する魅力を放つ。そしてジェームズ・ホイットモアがアバン・タイトルから全編からむのだがこの人の存在が本作の肝だろう。実にいい味を出している。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)トシ[*] イライザー7

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