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[コメント] マン・ハント(1941/米)

再見後3点を5点に付け直した。追い詰められていく男の心理、人格、知性、感情の表現が完璧だ。狩をする森の木漏れ陽、要塞の一室での影の扱い、若い女のアパートメントの窓から射しこむ街灯の明暗の調節、男と女が離れていく橋に漂う霧の処理など目を洗うような美しさ。
ジェリー

ちなみに、次が3点をつけたときの最初のコメント。

いったん叩き潰した蚊をもういっかい念入りに潰すような登場人物の虐げられ方。徹底性ということに関して、フリッツ・ラングほど熱心な作家はいないし、この資質は多少ソフィスティケートされて、ヒッチコックに継承されている。

→ 今読むとおかしいところがある。映画内存在であるべきはずの悪が、画面全体から現実の世界にまであふれ出してくるような不気味な質感がラングの映画にある事を言いたかったのだが、この質感がヒッチコックに継承されたとは今では感じられなくなっている。ラングが現実から受けた辛酸の強さを思うと、この質感が伝わると思うのが大間違いであるような気がする。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)ゑぎ[*] Orpheus ジョー・チップ[*]

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