映画の中では洋邦問わずありがちな男2人女1人の三人関係。そんな数年に渡りと言うか数年を挟んで成立した「映画的な」男女関係を描く。そしてそういう不思議な？関係は、戦場の最前線や退廃的な自由都市みたいなある種の「奔放な個」が確立する場合に成立しやすい。少なくともそういう描かれ方だと思う。

　だけど、そうした「個」の連携を阻害する要因はいつの時代でもどこの世界にも無数にある。だからこそ、その象徴的なものとはちゃんと対決していかなくちゃね。てな描き方でもあるのかな。

　率直なところ、おもしろさ中くらいのおとぎ話。でもこうにでもしとかないとなにかと各方面へ差し障りがあるのかな。そう思わせるに十分な水準には達している気がする。

75／100(22/10/30見)