[コメント] シン・仮面ライダー(2023/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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斎藤や竹野内に長澤さらに市川といった「シン・ゴジラ」や「シン・ウルトラマン」をシン繋がりとさせたのはどうなんでしょう。観ていて「あ、ウルトラマンじゃん。キャラも似てんな」とか余計なイメージが浮かんでしまって余計だ。 ラストで「立花だ」「滝です」って名前をお披露目するのは中々うまい計らいだったが、違う俳優でやってもらいたかった。
あと、「シン・ウルトラマン」でも思ったがCGパートでの空中戦がエヴァの焼直し感あるな〜と。まあでも地上戦及び低空中戦はそこそこ良かった。1971版より洗練されてたし、昨今の令和ライダーに見られるカラフル過ぎて何でもあり感は抑制されてた。ま、戦闘員の血量過多には(笑)
昭和仮面ライダーと昭和ウルトラ(TVシリーズ)を比べてみるとドラマ性は断然ウルトラにある。 そう考えると今回の「シン・仮面ライダー」、話はまあ内輪揉めの域から出てないが「シン・ウルトラマン」とどっこいどっこい、若しくはちょっとは人の内面性に突っ込んではいたと思う。(原作漫画はその雰囲気や方向性は見聞きしてるが未読です)
プラーナとかオーグとか人間観測用AIロボットケイや大元の人工知能アイ(ロボット刑事&マザーですね)とか仮面ライダーの肝である「変身」や「改造」、そしてショッカーの概念を現代的に上手く(そして無難に)アレンジしてたし、2度あったバイクにまたがっての疾走変身シーンはキマってた。
ただやっぱり物語の深みはない。でもこれは自分でもある程度予測はしていた。昭和ライダーは基本1話完結だったしね。 そういう意味では平成特に前期のライダーは1年通して完結させる手法だったから正直、物語のドライヴ感や面白さでは昭和より上だなと(個人的にアギトは傑作)。
でもライダーや怪人たちの造形はやっぱ1971〜1973が1番良い。本作はその辺りに関してのリファインは素直に評価したいな。 あと、ロケ地も良かった。1号と2号が和解対峙するバックに浅間山のシーンだったり小河内ダムでの時を越えた蜘蛛男(クモオーグ)との戦闘だったり。
まあ、なんだかんだ楽しめたかな。あ、さすがにコオロギオーグなんてのは出て粉(パウダー)かったな。3.5点。
追記 〜50周年記念〜近年東京MXで全話視聴の結果
旧1号〜新1号ラストまでのマイベスト10エピソード(放送順)
「怪奇蜘蛛男」 (第1話)
「恐怖蝙蝠男」 (第2話)
「死神カメレオン」〜「死神カメレオン 決斗!万博跡」 (第6話・第7話)
「怪異!蜂女」 (第8話)
「魔人サボテグロンの襲来」〜「逆襲サボテグロン」 (第14話・第15話)
「悪魔のレスラー ピラザウルス」〜「リングの死闘 倒せ !ピラザウルス」 (第16話・第17話)
「化石男ヒトデンジャー」 (第18話)
「死斗!ありくい魔人アリガバリ」 (第31話)
「死斗!怪人スノーマン対二人のライダー」 (第40話)
「おれの名は怪鳥人ギルガラスだ!」 (第52話)
ゲルショッカー編はイマイチだったかな。と言うか改めて感じたが、幹部はやっぱり死神博士までだな良いのは。庵野セレクションと結構被った。
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