[コメント] 冒険者たち(1967/仏)
全編に漂う溢れんばかりの瑞々しさ。水葬シーンの美しさ。廃墟の儚さ。まさに青春映画の傑作。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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本作の前半におけるジョアンナ・シムカスの眩しさを見れば私だって「ああ、レティシア・・・」などと呟きたくなるし、まず殆どの人がそうだろうと思う。が、むしろ個人的にはレティシア不在の後半部における充実を評価したい(無論、前半も相当に良いのですが)。
レティシアの親族探し、少年との交流、ひと時の別れ、廃墟の島での銃撃・・・
また、ラストの空撮が素晴らしいのは、それまでの部分で2人の物悲しさや空虚さがきちんと描写されていたからだ。ジョアンナ・シムカスに加えてアラン・ドロンまでが亡き後、リノ・ヴァンチュラは更なる孤独に耐えて生きていかねばならないだろう。これがどうして胸が張り裂けずにいられようか!
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