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[コメント] 冒険者たち(1967/仏)

全編に漂う溢れんばかりの瑞々しさ。水葬シーンの美しさ。廃墟の儚さ。まさに青春映画の傑作。
赤い戦車

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







本作の前半におけるジョアンナ・シムカスの眩しさを見れば私だって「ああ、レティシア・・・」などと呟きたくなるし、まず殆どの人がそうだろうと思う。が、むしろ個人的にはレティシア不在の後半部における充実を評価したい(無論、前半も相当に良いのですが)。

レティシアの親族探し、少年との交流、ひと時の別れ、廃墟の島での銃撃・・・

また、ラストの空撮が素晴らしいのは、それまでの部分で2人の物悲しさや空虚さがきちんと描写されていたからだ。ジョアンナ・シムカスに加えてアラン・ドロンまでが亡き後、リノ・ヴァンチュラは更なる孤独に耐えて生きていかねばならないだろう。これがどうして胸が張り裂けずにいられようか!

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)カプリコーン 浅草12階の幽霊[*] ぽんしゅう[*] けにろん[*]

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