[コメント] ゴッドファーザーPARTIII(1990/米)
長いエピローグと感じ冗長に感じたが、大河物語の黄昏時代を描いていたせいか。それでもラストには何回観ても涙してしまう。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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借金のカタに作ったそうで付け足し感が否めない今作だが(もしトムが出て、マイケルとの確執を描いていたらもっと面白かったかもしれないが)、良い所を挙げると、マイケル入院時のケイとの対面、ケイとのシチリアのドライブ(マイケルのお忍び運転手お茶目!)、新ゴッドファーザー誕生とかは見応えがある。アンディ・ガルシアも過去の名優と比べるとやや見劣りしていたような気がしたが、ボス襲名シーンでは貫禄が出ており彼の今後を観てみたかった。
しかしラストシーンは前2作にも劣らないと思う。ラストの「パパ・・・」の演技は気恥ずかしいが、その後のマイケルの声なき絶叫には心打たれる。後から声が出てくるのだが、この演出は凄くいいと思う。声がないからマイケルの表情に注意を奪われるし、まるで世界が止まったかのような印象を受ける。アル・パチーノの演技もいい。まるで気がふれたかのようだ。悲劇の絶頂をよく表している。
そしてあの曲と共に、アポロニア、ケイ、メアリーとのダンスシーンが出てくるシーンは、この3部作の締めくくりに相応しい。ビトと奥さんのダンスシーンも入れてくれれば、まさに集大成となったのだが。
だがこのシーンでダンスを踊っている各時代の栄華と結局その相手を全て失っている(アポロニア、メアリーは共に殺害され、ケイとは離婚)対比を、美しく優雅な曲に合わせて映しているので、このシリーズのファンなら無常感と共に涙が出てくる。
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