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[コメント] 朽ちないサクラ(2024/日)

終盤まで能面のように無表情を貫いていた杉咲花が、クライマックスで見せる感情の発露には見応えがあった。彼女の好演と、安田顕の怪演とも言える芝居で、思いのほか楽しめた。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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ストーリー全体では冷静に考えると無理なところもあるように思える。終盤で、杉咲花がおみくじにいたる経過は、唐突過ぎてよくわからん。

公安の絡み方もよくわからんが、元々はカルト教団に強制捜査が入れるように、その信者によるストーカー殺人が起きるのを待っていた、そのためにストーカー被害の届出を受理しないよう圧力をかけていた、そのことが記者にばれたから、その記者を殺し、その捜査の目をカルト教団に向けさせるために安田顕がいろいろがんばって、最後は自分の子飼いの殺人犯を車のブレーキへの細工で死に追いやった、ということでいいのかな。

で、圧力を受けていた警官は海にでも飛び込んだ、ということなのかな。劇中ではストーカー殺人犯の信者も公安のSのように言われていたが、それもわかりづらい。

この辺は、原作ではもう少していねいに書かれているのかもしれないが、2時間の尺では、やや荒っぽい感じがしないでもない。でも、観ている最中は、そのことが気にならなかったのだから、本作はいい映画だと思うし、2人の好演に支えられた一本だと思う。

それにしても安田顕がこういう役者になるとはなあと、ちょっとびっくり。「水曜どうでしょう」で、牛乳噴き出したり色々やっていた姿からは想像しがたいものがあるなあ。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ひゅうちゃん けにろん[*]

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