[コメント] 殺しのドレス(1980/米)
矢張り会話する人物のカットバック(リバースショット)も満足に出来ない演出の幼さを残しているとは云え(というかカットバックを避けているとしか思えないのだが)、本作のデ・パルマは認めないわけにはいかないと思う。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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良いシーンはいくつかあるが、ナンシー・アレンがランジェリー姿になるクラマックスと女性警官のトリックの鮮やかさ以上に、アンジー・ディッキンソンの美術館のシーンの異様なムードと、マイケル・ケインと刑事・デニス・フランツが会話する警察署のシーンがいい。特に警察署のシーンで窓の内外を人物の後景として縦構図で示した画面は秀逸です。マイケル・ケインの背景にある大きな窓を通して遠くにナンシー・アレンが見えるカット等を指している。盗聴者(ディッキンソンの息子・キース・ゴードン)も加えて複数人の状況を重層的に見せながらサスペンスを上手く醸成しており、感心しきり。
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