[コメント] 勝手にしやがれ!!強奪計画(1995/日)
画面中央を起点に左右に深く伸びたY字路の奥から、猛然とで観客に向かって自転車で突進してくる前田耕陽の唐突さ。これぞ活劇の神髄というファーストカットのインパクト。そして、涼しい顔で大胆な七瀬なつみと強面ながら小心な菅田俊の対比の妙。
絶え間なく疾走感を維持させることと、確固たるキャラクターが生み出す人物間のギャップ。つまりは「スピードと笑い」こそが、金をかけずに手っ取り早くエンターテインメントを実践するポイントだということを黒沢清はよく心得ている。
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