[コメント] 勝手にしやがれ!!英雄計画(1996/日)
量産型プログラムピクチャーのシリーズも最終作に至り、出演者もスタッフもみな打ち解けてリラックスした気分になり、たぶん製作者側もあまり思い入れがあるわけでもなく、最後だからまあ適当にやってくれと監督にリクエストしたのだろう、好き放題やらしてもらってるようなタガの外れた感じが非常に楽しい。
アンゲロプロス風長回しも、構成を練りに練って撮ったというよりも、現場の生理に忠実に撮ってたらこんなになっちゃいました、というノリだったんだろう。もう最後だし、ここでアンゲロプロスやっちゃう?みたいな。見ていても「うお凄ぇ!」というより「わー、やってるわやってるわ(笑)」という感じ。撮影楽しかったんだろうなあ。小春日和のようにのどかで、なかなか幸せなフィルムだと思う。
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●付録:シリーズを振り返って(出演者たちの感想)
大杉漣「いやあ、撮影中は楽しかったですね。オカマ言葉でしゃべる喫茶店オーナーなんて、なかなかやれるもんじゃないですからね。(洞口)依子ちゃんも、お金好きの性格悪い美人マネージャーという役どころを楽しそうに演じてましたよ、ええ」
前田耕陽「たまーに、この監督何考えてんだろう、と思うときはありましたね。第一作のときはそうでもなかったけど、シリーズ追うごとにだんだん常軌を逸した要求を課してくるようになってきて。言われたとおり演じながらも、心の中では「?」って感じで(笑)。翔さんはどう思ってたんだろう?」
哀川翔「ボクは言われたことならなんでもやりますよ」
寺島進「もうゴミまみれはイヤだあ」
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*出演者コメントはフィクションです。
[021117] 新文芸坐オールナイト(『勝手にしやがれ!!』全シリーズ上映)
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