[コメント] ヒポクラテスたち(1980/日)
80年は遠くになりにけり。030804
作品は'80年製作なんだけど、気づいたらもう20年前なんだよな。 だから、若干、映像表現や効果音が古めかしい。 その分、20年前の若い役者達の姿は、今となると新鮮か。 古尾谷雅人、阿藤海、内藤剛志、斉藤洋介、伊藤蘭ら。 手塚治虫も医者の役でちょっと出てるんだけど、ベレー帽をかぶってない! ベレーのベールの下は軽く禿げてた(笑)。
映画自体は、可も有り不可も有りでプラマイ0みたいな感じ。 医学部学生の実習風景なんてのは興味深いけど、日常を追う群像劇だから中盤だれる。 最後は唐突なATGらしい終わり方しちゃうし。 時代性の反映とするなら、どことなく「シラケ」な感じが良く出てるかな。 熱い奴はどことなく無理してる感じだし、 冷めてる奴も本心からというより自信無く冷めてる。 その間で主人公は、最後、あらぬ方に行っちゃうんだけど・・・。
まあ、同じ年にはもっとも熱いインディーズ映画、 石井聰亙の『狂い咲きサンダーロード』 なんてのもある。 現実シラケ派と妄想爆発派が分岐し始めた80年代といえば、 そんな比較にもなるかな。
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