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[コメント] 異人たちとの夏(1988/日)

自分の感情の一部を取り戻させてくれた映画。

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







私事ですが、実は私もこの映画の主人公とほぼ同じ時期、13歳で父親を事故で亡くしました。しかし、最初にこの映画を見た時には泣けませんでした、と言うのは映画中にもそういう台詞が有りましたが、父親が死んでからというもの、泣くという行為を忘れていたのです。そうして父親を亡くして10年以上の時が過ぎた頃、本当の意味で人を好きになるという経験をした後、ふとこの映画を録画しておいた事を思い出し見たのですが、父親の職業が職人、吸っているタバコがハイライト等、共通点があり、亡くなる前の日に自分とふたりだけで食事をした事などを思い出してしまい、その時は号泣でした、特にすき焼き屋のシーンでは声を上げて泣いてしまい自分でも驚いたぐらいでしたが、何で最初にみたときに感じなかったのかと今ではとても不思議です、ゆえに私は名取裕子のパートは否定できないです、彼女の存在が有ったからこそ、亡くなっていると判っていながら、両親に何度も会いに行かずにはいられなかったのではなかったのか、と思うのです。

(評価:★5)

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