特にラストはリムジンそのものが泣いているようにさえ感じたものだ。

あとジェーン・マーチの裸体の美しさも重要なポイントではあるまいか。流麗な撮影に映えるあの裸体があってはじめてこの作品が哀しくも美しい愛の物語に昇華していった。

最後に余談だが、結婚と同時に姿を見かけなくなったジェーン・マーチには『薔薇の素顔』などというような作品には出演せず、この映画のみの伝説であってほしかったという思いを抱くのは私だけであろうか。