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[コメント] ネバーエンディング・ストーリー(1984/独)

映画化することで、ひとつ視点が欠落してしまっている。以下、原作ネタバレ→(02/08/02)
秦野さくら

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







書きたいことは大方他の方が書かれていたので、ふたつだけ。

(以下原作のネタバレも有り)

文字の映像化について:

●エンデの原作は「本(文字)」という媒体自体を作品のひとつのモチーフとして取り入れている。(本を読む古老、を読むバスティアン、を読む我々・・の入れ子)。この構造は原作の面白さの根幹となる部分。これを「映画」の媒体に置き換えるなら、映画のなかの媒体もすべて「本」→「映画」に置き換えるべきではなかったか?このままでは「我々の視点」という次元が一つ欠落している。

●「無」をどう描くのか非常に興味があったが・・この映画は「無」ではなかった。 原作のなかでポイントとなる無。文字では表現しやすいが、無ってどうやって映像化すればいいんだろう?

(蛇足)

うちの犬はファルコンに似ている。当然ゴッコ遊びをしておいた。

(評価:★2)

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