[コメント] 燃えつきた地図(1968/日)
勝新太郎が乗るスバル360がやたら目立つ。この自動車が主役、と云いたくなる。鏡、反射物の映画でもある。ラスト近くのビルの窓に二重露光、というのは何とも古臭いが。
市原悦子が全きヒロインだ。セクシー場面もある。斜め後ろ姿で着替えるシーンでは、上半身裸で、乳房がはっきり映る。勝新との濡れ場もいい。
そして、安部公房の脚本は、きっと映画的ではないのだろう。意味不明で支離滅裂なのはどうでも良いのだが、残念ながら、動かない画が多い。勅使河原宏って、もっとよく動く画を演出する人、というイメージだったのだが。良いと思ったのは、建設工事現場の傍にある、マイクロバスの酒場のシーン、こゝでの暴動場面ぐらいだ。
ただし、渥美清と勝新が並んでいるカットには、得も云われぬ感慨を覚える。
#備忘でもう少し配役等を記述。
喫茶店「椿」。信欣三がマスター。店員に吉田日出子。ショートヘアがなかなか可愛い。勝新の後ろで音楽に合わせて踊るカットはヤケクソな感じ。
中村玉緒はワンシーンのみの登場。ブティック経営者。脚を組む姿が綺麗。
市原悦子の弟は大川修。ヤクザ。葬式のシーンで勝新と話す少年は酒井修。
渥美に連れていかれるヌードスタジオの女で長山藍子が登場。
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