[コメント] グラン・ブルー(1988/仏)
幾度も出てくる青い海の色は、1つとして同じ色ではない。こんなにも表情豊かで美しい海を撮れる監督はそうはいない。リュック・ベッソンが、どれほど海を愛して止まないかを物語っている。
リュック・ベッソンの両親はスキューバ・ダイビングのインストラクターで、彼自身、少年期を地中海沿岸の海と一緒に過ごしている。そんな経験からか、彼は海洋生物学者への道を志すが、不慮の潜水事故から潜ることが出来なくなり、夢を断念せざるを得なくなる。そのような経緯から、本作には、リュック・ベッソンの海に対する夢や情熱が、深く刻み込まれている。
私自身、ダイビング・インストラクターであることから、潜ることができなくなったときの彼の辛さは痛いほど理解できるし、その後、彼がどんな気持ちでこの映画を作ったかも、何となく想像ができる。そんなわけで、この映画には、他の映画とは違った思い入れがある。
これから見る人には、そんな彼の海への情熱を心で感じ取って見て欲しい。
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