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[コメント] ボーイ・ミーツ・ガール(1983/仏)

若さとその自意識過剰さを厭味なく表現。二人の対話シーンには引き込まれる。
マッツァ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







アレックスはミルクを飲み阿片の錠剤を口にする。それはまるで、『時計じかけのオレンジ』のアレックスを連想させる。だが、彼はその衝動を暴力に昇華させることはなく、不安な旋律の象徴する憂鬱さの中に一人閉じこもり煙草を吸いつづける。やはり、同い年で同じ身長のカラックス自身の分身と見るべきなのか。

白眉なのは、二人の対話シーン。対話というより、ほとんど独り言に近いのだが。煙の合間から聞こえるその言葉には、孤独と真実が溢れている。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ギスジ[*] ALPACA[*]

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