[コメント] パリ、テキサス(1984/独=仏)
やさしすぎるよう。
近くにいるからついつい同じかと思いきや実は自分とは全く別の人間だったりするような他人という存在に期待してしまうことの、恐ろしさと素晴らしさ。人間として生きることの、複雑さと簡単さ。そういうものでいっぱいだった。泣けて泣けてしかたがない。傷つくことも多いし、難しいこともたくさんあるけれど、それでも最後まで、人間への期待はすてたくない。何が起ころうが、どんな世の中だろうが。人間って、きっとほんとはもっと簡単で、素晴らしいものであるはず。素直になりたいし、人と一緒に生きていたい。
なんか書いてることがひどくくさくなったけど、これはそういう映画だった。ヴェンダースのくささがまったく気にならず、むしろ大好きなのは、それが彼の映画の優しさであり親密さだからだ。
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