[コメント] ストップ・メイキング・センス(1984/米)
思うにライブの醍醐味というのはステージ上の音楽家と同じ場・時を共有することで生まれる一体感を味わう幸福であり、それを別媒体の映画で表現するのはとても難しい。
ともかくデビッド・バーンの軟体動物みたいな動きを眺めてるだけでも飽きないのだが、バンド・演出家共に優秀でなければここまで熱狂できる映画にはならなかっただろう。
Stop Making Senseの題名が示す通り、意味など求めずにデビッド・バーンのキモカッコいい動きやティナ・ウェイマスのベースやデビッド・バーンの痙攣やバンド全体のグルーヴなどが生み出す躍動感をひたすら全身で浴び続ければいい。これは最高の音楽映画の一つだ。
個人的にベスト・パフォーマンスは「once in a lifetime」。照明と身体の動きのみで表現された、過不足のない完璧な単純性。そのシンプルな美には魂が抜けるほど感動した。
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