[コメント] イル・ポスティーノ(1995/仏=伊)
いい映画だとは思うし感動もしたが好きではない。
尾崎豊という歌手がいたが、自分はかれの歌をそんなに聞き込んだわけではないのであまり滅相な事は言えないが彼の歌があまり好きにはなれなかった。陳腐な言葉でいうと若者の苦悩、大人へなる事の拒絶感を見事に歌いきっていてあの圧倒的な存在感は確かにすごいとも思った。でも好きにはなれなかった。評論家のように音楽性がなんたらとか言う気もないし、そんな事は関係ないのだが簡単に言うと恥ずかしいのである。あまりにも真直ぐで感情をダイレクトにぶつけられると目をそらしたくなってしまうのである。尾崎豊よりはまだ当時の吉川晃司のほうがはるかに好きではあった。何が言いたいかと言うと最近気付いたのだが自分はまっすぐな映画が好きではない。真面目にまっすぐに向き合われるとやはり画面から目をそらしたくなってしまう。この映画もそんな映画だった気がする。悲しみを伝える方法ってたくさんあると思うけど笑いやエロやうさん臭さや嘲笑やインテリぶりや精神衰弱的に伝えてもらう方が揺さぶられる。だからトリュフォーはあまり好きではないがロメールのエロ爺は大好きである。これは全く個人的なことなんですけどね...。ちなみに好きなミュージシャンはムーンライダーズです。
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