[コメント] ラストタンゴ・イン・パリ(1972/伊=仏)
当時としては画期的だったという性描写については、時代だったのだなぁという感想。それにしてもマーロン・ブランドが気持ち悪い。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
への字に結んだ薄い唇、意外と華奢な下半身。身軽で雰囲気はあるのにそのフェロモンが背後から覆いかぶさるような淫靡な暗さ。これを、横たえた妻を見下ろしてむせび泣く中年男の「哀愁」というのか「気色悪さ」というのか。
対照的にハツラツとくったくのない20歳のジャンヌ。惜しげもなくユサユサさせる乳房とあっけらかんとした快楽主義が、中年男によって開花させられ自分を発見する。エセ監督のどこに魅力を感じたのか今一つピンとこないものの、過去にすがろうとする中年の対極にある能天気さを希望と捉えたのだろうか。
浮き輪を投げ捨てるシーンがジャンヌの転換点となっているのだろう。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。