[コメント] たそがれの女心(1953/仏)
いくつかの舞踏会を跨ぎ踊る二人を舐るように追い、階段や衝立を絶妙に辿るカメラは、もはや流麗ではない、目眩く、だ。この時代にこの映画を撮るオフュルスの神経に驚くが、、、、
ダニエル・ダリューのどこか愚かさが残る仕草と美しさを捉える手腕は尋常じゃない。彼女の祈りの姿は、まさに目眩く。ドレッサーから始まり、クローゼットを品定めして、やっぱりこれなら惜しくはない、とダイヤのイヤリングにいきついてやっと美しき主人公が現れるでの冒頭のワンカットで、この映画は素晴らしいに違いない、と確信させてくれる。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。