[コメント] ゴジラ対ヘドラ(1971/日)
ヘドロから生まれたヘドラ。最初の発想は「ママゴン」や「シュクラ」(from『ゴジラ対ガイガン』)と大して変わらない思いつきだったんじゃないだろうか?
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
でも製作者たちが、駿河湾のヘドロとか撮り始めているうちに本気で気分が暗くなり、洒落で振り上げたこぶしをどこに振り下ろせばいいのかわからず、やけくそな気持ちになっていったような、そんなアナーキーさが、子供の作文や絵日記のブラックユーモアや、ゴーゴー大会や主題曲、ゴジラのヘドラ引きちぎり目ん玉ほじくり、ゴジラ、ヘドラ、博士がみんな片目をつぶしている描写なんかに感じられる。
社会不安の影を背負って現われた怪獣なのだが、第一作ゴジラのようにストレートな恐怖として描けなかったのは、核や戦争と違って、それが自分たちの快楽を享受した結果として存在していて、そしてそれをまだまだ継続しつづけたいという後ろめたさがあるからだ。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (4 人) | [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。