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[コメント] REVIVAL OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に(1997/日)

病的と断定されたならそれを否定はできませんが、そんなこと言えるほど僕らは偉大でしょうか?エヴァは僕のような凡人には一種のバイブルでした。
ice

エヴァ好きです。エンターテイメントとしてアニメーションとして完璧である、とはお世辞にも言えませんが、思春期の悩める少年少女にとってこれほど神聖さを感じさせる作品の価値は十分に評価すべきだと思います。もちろん、このような作品は以前にもたくさんあったのかもしれません。しかし、思春期とは大人への反発や人間への不信で自分は一体何を信じたらよいのか分からなくなって、何も信じられなくなり、自分を見失ってしまう恐怖感に捕らわれやすい時期であるように思います。そんな絶望的な状態で唯一、無条件に心が受け入れてくれるもの、安心を与えてくれるもの。それはやはり、自分の悩んでいる苦しみを分かってくれている存在だけなのではないでしょうか?それなのに現実は、恋人、友達、親までもが、相手にはある一定の距離以上には踏み込こもうとはしない。みんな他人との心の干渉を恐れている。だからエヴァ以外にいなかった。そんな人達がたくさんいたから、エヴァは大ヒットしたのではないでしょうか?こう考えたなら、エヴァがヒットしたのは必然であったのではないでしょうか?孤独な人達がたくさんいた時代を象徴するものとしてエヴァはやはり高い価値がおかれるべきで、偶然であれそんな心の孤独を見抜いた製作者は才能のある人物と言うべきではないでしょうか?私は実際にそんな体験をしたので、どうしてもエヴァを悪く言う事はできないんです。どうか許してくださいね。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)ina[*] レディ・スターダスト[*] まなと

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