[コメント] クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦(1998/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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怖いから、痛いから、思い通りにならないから・・・幼稚園児は簡単に泣く。ウチの子もそうだ。だが、「悲しみ」という感情は未だ理解出来ていない。もちろん「感動」という事も未だ知らない。
今回、しんのすけは泣いた。ぶりぶり左右衛門の消滅に対して涙した。年齢を超越した幼稚園児ならではの行為であろう。カメラはそれをアップにするといった野暮はせず、彼は画面の隅でひっそりと静かに涙を流したのである。
このシリーズを子供に見せたくない親は多い。理由は各方面で盛んに論議されているので省略するが、そんな親たちはこのシーンで驚き戸惑う筈だ。
私は幼稚園児の息子とともに鑑賞した。私は息子の反応を恐る恐る見た。残念なことに彼の反応は無かった。ひっそりと流れた涙を見逃したのか、それとも涙の意味が理解出来なかったのか・・・
私は今後もこのシリーズを子供とともに鑑賞していくつもりだ。息子も誰かの痛みに涙を流せる人間になって欲しいから。
そして、みさえが言う。「やっと4人揃ったわね」この言葉の持つ素敵な意味を大事に感じる事が出来る大人になって欲しいから。
★★★★★★★★★★★★★★★
PS,それにしてもぶりぶり左右衛門の最後の言葉:「こんな時にはウソでもいいから・・・」にはヤラれた。
『冒険者たち』でローラン(R・ヴァンチュラ)がマヌー(A・ドロン)に言ったじゃないか。「レティシアは本当はお前の事を・・・」
嗚呼!しんのすけよ、『冒険者たち』を観なさい。男はチンチンの大きさも確かに大事だが、それ以上に大事な事もあるんだぜ!
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